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「2006年版 子どもとでかける大阪あそび場ガイド」が読売新聞に掲載されました

最終更新日:2006年 4月 20日

以下、新聞記事より。

お母さんも楽しんで 思いつめず外へ
時代は変ったな、と思う。「BBB WEST」という名の社会活動ネットワークを関西で結成した1993年ごろは、子連れで電車に乗ると「なんでこんなちっちゃい子を連れて乗るの」と言うかのように、周りから白い目で見られた。今は、そんな視線をほとんど感じないはず。大きな駅にはベビーベットや授乳室もある。子連れで動きやすい空間は、以前よりは少しは広がったかな。

私は「男女雇用機会均等法」世代・当時、多くの人が家庭に閉じこめられ、子どもと向き合い、才能をくすぶらせていた。そんな時代だったから、ネットワークのキャッチコピー「夢もキャリアも眠らせないで」に大きな反響があった。

カフェレストランでの結成パーティーには、100人以上が集まった。段ボール箱いっぱいの手紙も来た。「お母さん同士」の狭い人間関係はイヤ。子どもがいても「一人の女性」として、もっと社会に接したい、という声が多かった。

ネットワークから仲間が集まり、「自分たちの欲しい情報を自分たちの手で」という編集グループ「TRYあんぐる」ができた。事務局の「OFFICEあんぐる」には、編集経験者はほとんどいなかった。取材は、手分けして一軒一軒まわった。段差、狭さなど細かい点を調べるために、ベビーカーの子どもと一緒。相手から「遊びでやってるのか」「子連れで何ができる」と皮肉を言われたことも。

編集は、主観をもとにした。施設によっては「汚くてこわい」「子どもに対する配慮がない」とバッサリ。それが逆に受け入れられ、94年に初めて出した「子どもとでかける大阪あそび場ガイド」は、地域ガイド本としては異例の8万部が出た。毎週、増刷の連絡が入り、自分たちの本でない気がした。

今、子育て情報も増え、インターネットでは洪水のよう。まじめなお母さんが「○○しないとダメ」という情報に振り回され、時間に追われ、追いつめられているような気がする。お出かけ先は遊園地やテーマパークではなく、ただの山でもいい。その方が、子どもが面白がることも多い。親子で「一番赤いのを探そう」って落ち葉拾いをしたり、どんぐりを見つけたり。遊具がなくたって、楽しい。

「子どもをしっかり遊ばせないと」なんて思いつめなくていい。ガイドでは、自分も楽しい温泉、観光農園も紹介している。今、編集スタッフを募集中。仲間になって次の本を一緒に作りましょう。

OFFICEとらいあんぐる 代表 安田良子さん(43)
著書に「韓国へ行きたい!」など。2人の男の子の母。兵庫県芦屋市在住。
「子どもとでかける大阪あそび場ガイド06版」(メイツ出版)はA5判、1480円(税抜)

(聞き手・山畑洋二)

平成18年4月20日 読売新聞
© 読売新聞社


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