以下、掲載記事より。
社寺仏閣を巡り、参拝の証しでもある御朱印を集める「御朱印ガール」が各地で増えている。赤穂市のフリーライター磯本歌見さん(49)も、御朱印に魅せられ、取材の成果を「OFFICEあんぐる」(芦屋市)と共同で、ガイド本「京都・奈良 御朱印めぐり旅 乙女の寺社案内」にまとめた。「一期一会の出会いを大切にして、小さな幸せ集めにでかけませんか」とPRする。
岡山県出身で福武書店(現・ベネッセホールディングス)勤務を経て結婚し、1989年に赤穂へ。息子2人の子育てをしながら、コープこうべの機関紙への執筆がきっかけで「人と出会い、話をするのが好き。書く仕事もしたい」とライターの道へ。以降、地域情報紙、遊び場ガイドなどの編集に携わってきた。天真らんまんな笑顔とともにエネルギッシュ。身軽にあちこちを飛び回り、「大阪のおばちゃん」のごとく速射砲のように言葉をつむぎ、相手を引き込んでいく。
今回のガイド本も足で稼いで、取材力を発揮。参拝マナー、御朱印のいただき方や見方を添え、南禅寺や北野天満宮、春日大社などを紹介。話題「い・ち・お・し!」、様々な意匠が楽しい御朱印や仏閣、お守りの写真を交え、楽しい旅のお供になるよう工夫した。「社寺仏閣で自分と向き合う時間をつくり、頑張ろうという気持ちになってくれれば」
メイツ出版(東京)、128ページ、税別1600円。
(藤井匠)
2015年1月14日 朝日新聞兵庫版
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