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余震や寒さなど、予断を許さない状況が続いておりますが、皆様が一日も早く安全を取り戻すこと、
ならびに被災地の復興を祈念しております。

 

川内伯豐 著


  • 定価:2,750円
  • 仕様:B5判112頁
  • 発行年月日:2020年10月30日
電子書籍

内容

篆刻 鑑賞と分析のコツ 深い理解が制作につながる

 

★ 技法や特徴から、歴史、思想まで。

 

★ 印の世界を深く正しく知ることで、
味わいを増した作品づくりに。

 

◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆

篆刻(てんこく)は、印に文字を刻す伝統芸術です。
主に漢字の最も古い書体である篆書(てんしょ)を
刻すので篆刻という名称がついていますが、
実際には篆書以外の書体も用いられます。

 

篆刻は、手に収まるほどの
小さな四角の中に文字を配し様々な意匠を
凝らすことから「方寸の美」とも称され、
机上に収まる小さい空間の中に
無限の広がりを感じさせられる奥の深い世界です。
本書では「篆刻をどのように鑑賞すればいいのか」
というニーズに応えるべく、篆刻芸術を鑑賞し
理解するための見方・考え方について、
様々な作例を挙げて解説致します。

 

中国・日本における歴代の古印や
篆刻の作品解説にはじまり、近現代の
篆刻作品についてはそれぞれ独自の技法や
風格に着目して鑑賞の解説を行います。

 

この本が篆刻に興味を持つ方の
鑑賞の一助となり、あるいは篆刻芸術に
魅力を感じて篆刻を楽しむきっかけとなり、
篆刻人口の増加へと繋がることを願っております。

篆刻家 川内伯豐

 

 

◆◇◆ 本書について ◆◇◆

本書では、篆刻の鑑賞について内容を
四つのカテゴリーに分類しています。

 

第一章では、篆刻を鑑賞するうえで、
抑えておきたいポイントを紹介。
篆刻芸術の概要から印面や側面に彫られた
側款の意味、手法、印材の種類など、
基本となる知識を説明しています。

 

第二章では、篆刻が起こった中国において、
古典である古璽印から歴史をたどり、
現代への流れを紹介します。
篆刻の主要な風格について解説し、
篆刻芸術を理解するための基礎的な内容が
理解できます。

 

第三章では、日本における篆刻の歴史、
中国から伝来し、どのように文化として
発展していったのか、その足跡や潮流を辿ります。

 

第四章では、印に込められた思想や背景を紐解き、
篆刻芸術の根底にある思想や印文内容と
作品効果についてなど、一歩踏み込んだ
解説を試みます。

 

自分に合ったスタイルで篆刻の世界を
より深く知り、楽しんでみてください。

 

 

◆◇◆ 主の目次 ◆◇◆

 

☆ 第一章
鑑賞のポイントを整理する
≪篆刻の用例≫
書画作品における篆刻の使用例
≪篆刻芸術の要≫
篆刻とは線の表現による芸術である
≪篆刻における古趣≫
篆刻の表現では古めかしい趣が重視される
≪押印による印象の違い≫
印は押され方によって印象が異なる
≪側款の鑑賞≫
側款の文字も鑑賞の対象である
・・・など

 

☆ 第二章
古印の世界に親しむ

≪篆刻の鑑賞とは≫
二つの観点から篆刻を鑑賞する
≪古印鑑賞の歴史≫
詩・書・画と並ぶ文人芸術の一角を担う
≪古璽印の世界≫
中国古代の印章「古璽印」の世界
≪殷商璽~中国最古の印≫
殷墟より出土した中国最古の印
≪戦国時代~古璽(鉨)≫
多様な線質と古樸な趣が魅力の戦国古璽
・・・など

 

☆ 第三章
日本歴代の古印・篆刻の鑑賞

≪大和古印≫
日本の印章の祖「大和古印」
≪武家の印≫戦国武将が愛用した「武将印」
≪篆刻の伝来≫亡命の黄檗僧が日本に篆刻をもたらした
≪旧派 高芙蓉≫
「印聖」高芙蓉とその系譜
≪新派 関東≫
関東における清朝篆刻の受容
・・・など全

 

☆ 第四章
印に込められた思想や背景

≪古銅印における閒章≫
古銅印における閒章とその内容
≪老荘思想の影響≫
老荘思想を背景とした篆刻作例
≪側款に込められた懐い≫
側款には作者の理念や意図が込められる
≪篆刻の神品・妙品・能品≫
最高の篆刻とは…印論に見える風格の格付け
≪印鈕のモチーフ≫
印鈕は何の象徴?モチーフの由来を考える
・・・など


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